モンテッソーリ家庭教育研究所
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2009年7月25日(土)・26日(日)、東京都台東区にあるアノニマ・スタジオにて、3~6才の幼児と その保護者を対象に、「ようこそ!こどもカフェへ」が開催されました。

アノニマ・スタジオ 東京都台東区2-14-14

2日間で30組の親子が参加し、賑やかなイベントになりました。

テーマは「おもてなし」。
子どもたちが、先生のお手本を見ながらお茶とお菓子を準備し、お父さん・お母さんをおもてなしします。
普段大人がしていることに子どもが挑戦することで、自信の芽を育んでもらえればと企画しました。

今回のイベントは、お菓子や飲み物を作ることよりも、子どもの動作一つずつを取り上げ、日常生活の動きの練習の大切さを、お父さんやお母さんに実感してもらうことを目的としました。

●お家でモンテッソーリその1 子どもは「まね」が大好き 

子どもは、大人の真似をすることで日常生活に必要な動きを習得していきます。 子どもにとって、お手伝いをしたり、大人の真似をしたりすることはとても大切なのです。

講師は、松浦公紀先生です。
最初に、お父さん・お母さんは、先生から「おもてなし」と「子どもの発達」との関係について、お話を聞きました。

「ようこそ!こどもカフェ」がいよいよスタート!
最初に子どもたちは自分でエプロンを身につけます。


●お家でモンテッソーリその2 エプロンの工夫 

エプロンは、マジックテープでとめられるものや紐を前で結べるものなど、 子どもが一人で身につけられるものを準備しましょう。 一人で出来ることは、子どもの自信につながります。

まずはテーブルをきれいに拭きます。
みんな先生のお手本を真剣に見つめています。

●お家でモンテッソーリその3 提示 

子どもは、言葉の説明だけではなかなか理解できません。まずは大人が、子どもに分かるスピードでお手本を見せることが大切です。

 

台布巾をしぼります。
台布巾は子どもの手の大きさに合うサイズです。
テーブルに水がこぼれないように洗面器の上でしぼります。

台布巾はしずかに水につけてね!

お父さん・お母さんの待っているテーブルを拭きましょう! 子どもたちは、先生のお手本どおり、左から右、手前から奥へとていねいに拭いてゆきます。

「こう拭くんだよ」。小さいお友達は先生に手伝ってもらってがんばります。

テーブルを拭いたあとはお菓子の準備をします。
食べ物を扱う前におしぼりで手をきれいに拭きます。
手の拭き方も、大人がお手本を見せることが大切なのです。

テーブルをきれいにしたら、次はお菓子の準備です。今日のメニューは白玉だんごの黒糖シロップがけです。

これが見本です。おいしそうでしょ!

子どもたちの背丈にテーブルが合うように踏み台を用意することも、子どもが活動しやすい環境づくりです。

白玉を網じゃくしですくって器に盛りつけます。
子どもサイズの網じゃくしと器を準備します。
自分で数をかぞえながら、5つずつ器に盛りつけます。

●お家でモンテッソーリその4 子どもサイズの道具 

子どもサイズの道具をそろえ、子どもが活動しやすい環境を整えることも大切です。道具は、子どもの身体とのつりあいを考慮した大きさ・重さで、かつ、おもちゃではなく本物であることが重要です。

慎重に作業することは、子どもの集中力を高めます。

白玉に黒糖シロップときな粉をかけます。
シロップが落ちきるまでゆっくり待って!          

お菓子が用意できたら、次は飲み物の準備です。 今日はサトウキビのお酢を使ったレモンサワーです。

ピッチャーからグラスにそそぎます。 こぼさないように気をつけて!

ピッチャーもグラスもガラス製を使います。 大人と同じ本物を使い、割らないように注意して注ぐ事も学びます。

もちろんピッチャーもグラスも子どもの手の大きさに合わせたもの。




お茶とお菓子を準備したら、トレーを使って運びます。
トレーももちろん子どもサイズ。
白玉をのせて、レモンサワーをのせて。


コースターをのせて。

   お父さん、お母さんのところまで運びます。

傾けないように気をつけて! トレーを水平にして
静かに運ぶのは難しいのです。

お母さん、はいどうぞ。


ありがとう。

●お家でモンテッソーリその5 人とのかかわり 

お母さんに喜ばれる体験は、子どもに自信を与えます。 また、子どもがしっかり出来たときは、「ありがとう」 「よくできたね」などのことばがけも大切です

最後はみんなで楽しくティータイムです。
子どもたちは、上手にできて誇らしげ、それを見つめるお父さん・お母さんはうれしげです。

                      
       

今回は、「お父さん・お母さんをもてなす」という活動をとおして、子どもたちが「相手に喜ばれる」体験をし、 「大人と同じことが出来る」ことに自信をつけてほしいという願いから、 「ようこそ!こどもカフェへ」に取り組みました。

また、「大人が、子どもに分かるように、ゆっくりとことばで説明するだけでなく、やって見せてあげましょう」という 松浦先生のお話は、親から子どもへの接し方について考えるよい機会になりました。
参加者の皆さまからは、様々な意見や感想をいただき、子どもの教育についての思いや熱意の高さを改めて感じ ました。
いただいたご意見は、次回に活かしていきます。

ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。


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